- 目次 -
1.はじめに
2.適用
バージョン
3.動作に
必要なもの
4.インストール
手順
5.使用する前の
準備
6.ソフトウェア
の使い方
7.エンジン情報
センサ情報一覧
8.FAQ
コーヒーブレイク
VB6の長所と短所 なぜVB6を使うのか VB6のトラブル集1 VB6のトラブル集2 UWPのトラブル集1 C言語のコメント作法 C言語の常識ルール
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ダイアグスキャナー 取扱説明書
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PDF版と内容が異なる場合があります。
一部に古いバージョンのままの記載があります。
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□7.エンジン情報、センサ情報一覧
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ダイアグスキャナーでは、以下の各情報を確認することができます。
車両によっては、確認できない情報もあります。
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表 確認可能なエンジン情報
情報名
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内容
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車両速度
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クルマの速度を示します。
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詳細
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基本は、トランスミッションの回転数センサから速度を判定します。
最近の車両にはABSの制御でタイヤの車輪速センサが付いていて、ABSの制御コンピューターが走行速度や走行状態(内外輪差)まで計算しています。その車輪速センサの値を元に、メーター表示しているクルマもあるようです。表示単位は時速 [km/h] です。
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情報名
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内容
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エンジン回転数
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エンジンのクランク回転数を示します。
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詳細
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エンジンのクランク角センサの値からエンジンの回転数を取得します。表示単位は [rpm] で、1分間あたりに何回転しているかを表します。
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情報名
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内容
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スロットル開度
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エンジンのスロットル開度を示します。
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詳細
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スロットル開度はアクセルペダルの操作に連動するもので、エンジンの出力を制御する弁の開き具合を表示するものです。アクセルペダルを踏んでいる量ではないため、最近のフライバイワイヤのクルマでは値が連動しないかもしれません。表示単位は [%] で、開いている割合を指します。
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情報名
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内容
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点火時期
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エンジンの点火時期を示します。
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詳細
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1番目のシリンダについて、スパークプラグの点火がいつ起きているかをチェックするものです。一般的に、アイドリング状態でシリンダのピストンが一番上の圧縮上死点に来るどれくらい前に点火するのかが規定されています。昔のエンジンは、手動で微調整をする必要がありました。今のエンジンは、すべて自動で調整して制御しているので気にする値ではありませんが、表示値が規格値の範囲外の場合は、センサ不良やエンジンコンピュータの不良が考えられます。
表示単位は[ °] で、クランク角度を指します。
なお昔のデスビ制御のエンジンは、1番目の点火時期が正しければ2〜4番目の点火時期が狂うことは、デスビの接点や蓋が変形でもしない限り物理的にありえませんでした。今のエンジンはソフトウェアでタイミングを制御しているため1番目が合っていても2番目が合っているとは限りません。
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情報名
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内容
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冷却水温
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エンジンを冷やす冷却水の温度を示します。
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詳細
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ラジエータに付いている温度センサの値を表示します。
エンジンが十分に暖まっている最も良い状態では80〜90℃程度の値が表示されます。車種にもよりますが、一般的には100℃以上が続くときはオーバーヒートとされ、センサ素子等に使われている樹脂やゴムパッキンの劣化、出力低下の原因となります。70℃以下が続くときはオーバークールとして扱われ、エンジン駆動部分の異常摩耗や出力低下の原因となります。
表示単位は[ ℃] で、摂氏温度を指します。
冷却水は沸点を上げるためにも加圧されているため、一時的に100℃以上に上がることもあります。
温度がなかなか上がらない、温度がすぐにオーバーヒート気味になるという故障がよくあり、多くはサーモスタットが原因です。
サーモスタットの役割は、エンジン始動時などで冷却水温が低い場合、冷却水の量を減らすことで、早くお湯を沸かそうとするものです。冬に暖房が効くまでに時間が掛かる場合も、多くはサーモスタットが原因です。
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情報名
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内容
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吸気温度
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エンジンが吸い込む空気の温度を示します。
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詳細
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吸気温度が高いとノッキングの原因となり、出力低下の原因となります。表示単位は[ ℃] で、摂氏温度を指します。
外気温ではなく、吸気温度です。吸気構造によっては、エンジンやエンジンルーム内の温度の影響があるようです。
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