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VB6のトラブル集1 インストール編
2019.1.5


Windows10で使用していると色々とトラブルがあるのでまとめてみました。
Googleで検索するとより詳しく出てくる内容もあります。






(1) インストールファイルの準備

Windows10の初期バージョンではそのままDISKからインストールできたのですが、
最近のバージョンではインストーラーが動作しません。
MSDN Library は以下のメッセージが出てしまい、インストーラーを起動することすらできません。 これはVB6側が悪いのではなく、悪名高いWindows10のセキュリティ対策とサンドボックス構想による弊害です。 そこで以下のように対応します。
※VB6は、Enterprise Edition での操作です。エディションによって異なる場合があります。




1) デスクトップ等の適当な場所にフォルダを作成します。
例として vb6 というフォルダと msdn6 というフォルダを作ります。

2) そのフォルダ内に各ディスク内の全ファイルをコピーします。
MSDNであれば2枚のディスクの全ファイルを、msdn6 というフォルダ内にコピーします。
ディスクごとにフォルダを分ける必要はありません。

3) VB6とMSDNそれぞれのインストーラーについて、実行ファイルを互換モードに設定します。

VB6 は、setup.exe
MSDN Library は、SETUP.EXE です。

互換モードで選択するOSはvistaでもXPでも何でもかまいません。
古いOSでは、インストール時に問題となるWindows10のような過剰なセキュリティ機能がないためです。
「管理者としてこのプログラムを実行する」も、Windows10特有のアクセス権限による障害を防ぐためにチェックを入れます。






(2) インストール

MSDN Library は特に何もしないでもインストールできます。
特に支障がなければフルインストールを選択します。

VB6は、以下の通りいくつか注意点があります。

1) とりあえず待ちましょう

「既にセットアップされているコンポーネントを検索しています。」と表示されてるときは、待ち続けます。
以下のようにタイトルバーが応答なしとなっても待ちます。
30分でも1時間でもひたすら待ちます。





2) インストールオプションの選択

インストールは「カスタム」を選択します。




インストール項目の選択からデータアクセスのチェックを外します。 この中の「ADO、RDSおよびOLE DBプロバイダ」をインストールしようとすると問題が起きるようです。フリーズする技術的なメカニズムについては昔にGoogle検索で見かけたのですが、現在では埋もれてしまって見つけられませんでした。




再起動後にMSDNのセットアップが表示されますが、チェックを外します。 VB6インストール後に、最初に設定したSETUP.EXEから直接インストールします。


はい (Y) を選択して進めます。


更にいくつがダイアログメッセージが表示しますが進めます。
ユーザー登録はできないのでチェックを外します。
これで完了です。





(3) サービスパックやらパッチやらをインストール

1) Service Pack 6 のインストール

VB6をインストールしたら、SP6やパッチをインストールします。
どちらでもかまいませんが、VB6のみであれば上のSP6を、
VCやVJなどもインストールした場合は、下のSP6を選びます。
これもいつまでダウンロードできるのか分からないので、大切に保存しておきましょう。


Visual Basic 6.0 Service Pack 6
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=5721
Vs6sp6B.exe をダウンロードして実行するとフォルダができます。
その中のsetupsp6.exeを管理者権限で実行してインストールします。

Visual Basic 6.0、Visual C++ 6.0、および Visual SourceSafe 6.0d を対象とする Service Pack 6
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=9183
Vs6sp6.exe をダウンロードして解凍してインストールします。
その中のsetupsp6.exeを管理者権限で実行してインストールします。


特に問題なくインストールできると思います。(※2019年1月現在)



2) SP6後のパッチをインストール

以下の通り、今までいろいろなパッチが出ています。
このうち最新のパッチであるEのKB3096896のみインストールします。
念のため古いものからインストールする必要はありません。



@ Visual Basic 6.0 Service Pack 6:ランタイム再頒布可能パッケージ (vbrun60sp6.exe)
KB290887 公開日: 2004/03/25
※インストールする必要はありません。
これは開発環境IDEのパッチではないのですが、インストールしておくことでOCX関連のトラブルを防ぐことができると主張されている方もいるようです。
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=24417


A Microsoft Visual Basic 6.0 コモン コントロールである mscomctl.ocx および comctl32.ocx の更新
KB896559 公開日:2005/04/27
※インストールする必要はありません。
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=10019


B Microsoft Visual Basic 6.0 Service Pack 6
セキュリティ ロールアップ更新プログラム
KB926857 公開日:2008/12/09
※インストールする必要はありません。
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=7474


C Microsoft Visual Basic 6.0 Service Pack 6
セキュリティ ロールアップ更新プログラム
KB2708437 公開日:2012/04/05
インストール時に「ネットワーク上の場所 Tools\Controls\Controls_Backupへアクセスできません。」 と出る場合は、Windowsを再起動すると正常にインストールできるようになります。
※インストールする必要はありません。
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=29326


D Microsoft Visual Basic 6.0 Service Pack 6
セキュリティ ロールアップ更新プログラム
KB2708437 公開日:2012/08/10
※インストールする必要はありません。
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=30505


E Microsoft Visual Basic 6.0 Service Pack 6
セキュリティ ロールアップ更新プログラム
KB3096896 公開日: 2016/01/08
をダウンロードしてインストールします。
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=50722




3) VB6をマウスのホイールに対応させる
VB6の開発環境IDEは、初期状態ではマウスのホイール操作によるスクロールに対応していません。 対応させるには、以下のMicrosoft公式からvb6mousewheel.exe をダウンロードしてインストールします。

Visual Basic 6.0 IDE でマウス ホイール イベントが機能しません。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/837910/mouse-wheel-events-do-not-work-in-the-visual-basic-6-0-ide

a) ダウンロードしたファイルを実行すると VB6MouseWheel というフォルダができます。
このフォルダをデスクトップに置いておきます。
b) コマンドプロンプトを管理者として実行で開きます。
c) 以下のコマンドを実行します。
デスクトップに該当フォルダを置いた場合は以下のようになります。
実際は1行で入力します。

regsvr32 C:\Users\(ログインID)\Desktop
\VB6MouseWheel\VB6IDEMouseWheelAddin.dll


「〜VB6IDEMouseWheelAddin.dllのDllRegisterServer は成功しました。」と出たらコマンドプロンプトを閉じます。


d) VB6を起動します。
[アドイン(A)] - [アドインマネージャー(A)] を実行します。


[MouseWheel Fix] を選択して、「ロード/アンロード(L)」と「起動時にロード(S)」にチェックを入れてOKボタンを押します。これで完了です




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