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Pentium、Celeron版についてのCPU交換を検証してみます。
Pentium G2020T、Celeron G1610T は、 ECCに対応しています。
MicroServer Gen8は、残念ですがECC対応のCPUでないと動作しないようです。
例えばi5-3570TはTDP:45Wで狙い目ですが、ECC メモリ非対応のため動作しません。
ECCなしメモリを取り付けたときと同じように、起動時の『Memory and OPI Link Initialization Start』のProgressが90%以上で進まなくなります。 チップセット側でECC固定となっているようで、ECCなしメモリとi5-3570Tの組み合わせでも駄目です。
しかしラインナップにECC非対応のCore i3-3240があるため、もしかしたらマザーボードのジャンパや設定でなんとかなるのかもしれません。
発熱について考慮するとPentium G2020T、Celeron G1610T は、各々TDP:35Wです。
ヒートシンクにはファンが付いておらず、筐体ファンで排熱をするため、TDPの大きいものは使用できないでしょう。
ECC対応のLGA1155低TDPは、
・Xeon E3 1220L (2.20 GHz、2コア4スレッド、TDP20W)
・Xeon E3 1260L (2.40 GHz、4コア8スレッド、TDP45W)
・Xeon E3 1265LV2(2.50 GHz、4コア8スレッド、TDP45W)
です。
では、それぞれのCPUを実際に搭載してみましょう。
CPU交換は、マザーボードの付いたスロットを筐体から外す必要があります。
基板と接続されているケーブルをすべて取り外せば、背面から簡単に抜き取れます。
Xeon E3 1220Lです。搭載品がMicroServer Gen8 シリーズのラインナップにあるため、動いて当然です。
Pentium、Celeronのヒートシンクでも問題なさそうです。
Xeon E3 1260Lです。きちんとBIOSでも認識して、Windowdsでもサクサク動くようになります。
ただしCPU交換後の初回起動時においてタスクマネージャーでCPU各コアの負荷状況を見ると、負荷が0%のまま動きません。
再起動をすれば正常に表示されるようです。
Xeon E3 1265LV2です。きちんとBIOSでも認識して、WindowdsにおいてもXeon E3 1260Lよりも更に快適にサクサク動くようになります。ただしタスクマネージャーでCPU各コアの負荷状況を見ると、負荷が0%のまま動きません。こちらはXeon E3 1260Lと異なり、再起動をしても正常にならないようです。
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