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>> 前編 からの続きです。
それではマスターバック&シリンダーを外します。
矢印の2本のボルトを外して、マスターバック脱落防止のブラケットを外します。
マスターバックを支えているフレームごと外します。
フレームの右上は、このボルトを外します。
フレームの右下は、このボルトを外します。
左上は3ヶ所のボルトを外します。真ん中と下のボルトは、取付時に入れ替わらないように注意しましょう。締め付けトルクが異なるためです。
次に負圧ホースを外します。ピンク矢印のクリップを摘まんでゴムホース奥側に移動させ、ホースを配管から抜きます。
最後に、黄色矢印にブレーキの配管がクランプされているので引っ張って外します。
フレーム左下は、このボルトを外します。ピンク部分のホースも引っ張って抜きます。
ブレーキの配管をシリンダーから外します。必ずフレアナットレンチを使用します。
念の為、ブレーキ液が垂れないようにビニール袋を付けておいたほうがいいでしょう。
配管を外します。配管側にゴム栓等をしておいたほうがいいでしょう。外したシリンダー側にも栓をしてブレーキ液が垂れないようにします。
これでマスターバッグ&シリンダーがフレームごと動くようになります。
マスターバッグ&シリンダーを少し動かしてブレーキのリザーバータンクをずらすと、奥にブレーキ液量センサーのコネクタがあるので外します。
取り外したマスターバッグ&シリンダーです。
取り外すときはステアリングシャフトと干渉するので、知恵の輪のようにうまく回してスライドさせて外します。このときシリンダーからブレーキ液が垂れないように気を付けましょう。
ステアリングシャフトに傷がつかないように段ボール等を巻いて保護しておきましょう。
よく見ると、外した負圧ホースのピンク矢印部分にワンウェイバルブ(バキュームチェックバルブ)があります。ホースの中に埋め込まれています。不具合の原因は恐らくこれだと思いますが、部品を購入していなかったため今回は流用します。ちなみに品番は、26140TC001 です。価格は1750円です。
フレームからマスターバッグ&シリンダーを外します。
ペダルと分離させるため、ピンク部分のロックピンを抜き、シャフトになっているピンを抜きます。
外したロックピンとシャフトになっているピンです。シャフトのピンの先は樹脂製のロック構造になっているため、ロック部分をラジオペンチ等で摘まんでピンを引き抜きます。
ロック部分がブレーキペダルの穴や写真の位置で引っ掛かるかもしれませんが、細目のマイナスドライバー等でロック部分を押し込みながら引き抜きます。
4ヶ所のナットを外します。これでフレームからマスターバッグ&シリンダーが外れます。
外したマスターバックです。特に異常はみられません。
右側が外したマスターバック、左側が取り付けるマスターバックです。中古の良品が手に入ったため、それを使います。外したマスターバックの型番は833-06005、取り付けるマスターバックの型番は833-06003と古くなりますが、互換性があるのでそのまま使います。
ついでですので、ブレーキペダルのグリスアップもしておきましょう。
赤矢印のナットを外せば分解できます。組み付けるときはスプリングの先をピンク矢印の穴に入れます。反対側にも穴があるため、間違えないようにしましょう。
外れた状態です。
ペダルも抜いたら、清掃してシャフトにグリースを塗ります。ペダルと当たる横側にもグリースを塗ります。
スプリング等にもグリスを塗っておきましょう。
ピンク矢印の部分にもグリースを塗ります。スプリングの先を赤矢印の穴に入れて組み付けます。
組み付けは、分解と逆の手順で行います。
最後にブレーキのエア抜きをリア左右から行って、フロント左右も実施して完了です。
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