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ケースを分解した状態です。
爪ではなく、プラモデルのように凹凸の填め合わせとなっています。
基板のコネクタ側です。
スイッチには、型番 KCD1-11 という 125V 6A、250V 3A のスイッチが使用されていました。
ACタップ用のスイッチを流用したようですが、結果的に5V用としては過剰に高性能な部品が使用されています。
秋月のような部品屋さんで購入しても1個100円以上はするので、部品取り用として入手してもお釣りがきます。
基板の部品実装面です。この基板は、片面基板です。
面白い技術を発見しました。レジストの上にリモコンのゴムボタン等の導通に使用される導電塗料を塗ることで、
ジャンパーブリッジを実現しています。よく見ると付近のレジストが溶けているので、熱溶着(圧着?)かもしれません。パターン間の抵抗値は約170Ωで、LEDの電流制限の抵抗として使用されています。抵抗値の精度は悪くもなく±5%くらいです。これを用いることで、両面基板でビアを介してブリッジさせるといった必要がなくなり、放熱性が良いのでワット数の高いチップ抵抗も不要になります。
しかし導電塗料を塗る設備が必要になると思うので、トータルでどれくらい原価が下がるのか気になります。
LEDは、砲弾型リード端子のLEDが実装可能になっています。
少し暗すぎるなあと思ったら、LEDを交換してみるのも手です。
USBコネクタのシールドは、手はんだで行っているようで片側のみのはんだ付けです。
強度的には両側にはんだ付けしたほうが良いと思いますが、電気的には片側のみのはんだでOKですので、生産コスト削減の苦労が感じられます。
明らかに残念なところも発見しました。ケーブルのストッパーのゴムですが、内面の四角を固定するストッパーがありません。ケーブルが捻じれると、簡単に断線してしまいます。固定に壁を付けるなど、ケースの構造設計時に考えることですので、今後は考えて設計して欲しいですね。
ハブのコントローラーには、HS8836Aというチップが使用されています。花声訊達電子有限公司(HUASNX)という深センの会社のようです。秋葉原や通販で売られている、日本メーカー品でない安いUSBハブに使用されることが多いようです。
【参考資料 HUASNX HS8836A】
http://www.huasnx.com/product/usb20843.html
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