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No.5008 2018.9.1
ダイソーの100円 USBハブ を買ってみた
100円ショップのダイソーで、USBハブが大量に売られていました。
2018年9月現在ですが、300円商品等ではなく100円です。
USBコネクタ4個、USBケーブル、ハブコントローラー、基板、
外装ケースにコンデンサ等の部品・・・、どう考えても原価計算ができません。
試しに数個購入してみました。
□1.外観
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USB2.0対応と大きく記載されています。普通のデザインのアダプタです。
格安品の場合、コスト削減でケーブルは省略するものですが、
キチンと本体からケーブルが出ているタイプです。
本体です。USB2.0と記載されています。
USBは上位互換が規格で定められており、
USB3.0対応のUSBメモリ等の機器もUSB2.0でアクセスでき、理論上60MB/s(480Mbps)以下、
実効値でおおよそ25MB/s(200Mbps)の通信速度でアクセスできるはずです。
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□2.性能
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USB2.0のバスに直接接続したときに、以下の速度が出るUSB3.0対応のUSBメモリを使って速度を試してみます。
USBハブのコントローラーの性能が低ければ、これよりも落ちることになります。
結果は以下の通りでした。
1.1MB/s(8.8Mbps)ということは、USB1.1の最大速度12Mbpsの実効値です。
今回購入した3個とも、どれも同じです。
確率的にすべてが不良品という可能性はないでしょう。
USB2.0の東芝製メモリに交換しても同じ値です。
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□3.内部
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分解して内部を確認してみました。
ケースの構造は爪による勘合ではなく、凹凸の突起の填め合わせです。
素材は固いのでABSではなくプラのようです。
凹凸の突起の填め合わせの製品は今時見かけないので、懐かしさを感じます。
基板です。
コネクタ以外の部品は搭載されていません。電源用のコンデンサとオシレーターが載る予定だったようです。
1ポート分のコネクタは横を向いた構造ですので、2種類のコネクタを仕入れる必要があるためコストも高く付くはずです。
基板のシルク印刷には、・・・201604・・・と記載があるため、10年以上眠っていた在庫品の処分で出てきたものではなさそうです。
基板裏です。
怪しい中華製に多い、ワンチップの黒樹脂固めです。
オシレーターはパターンが続いていないので、コントローラー用だと思いますが用途不明です。
コンデンサは、5Vラインの安定化のため普通10μF程度を載せますが、省略されています。
実装状態は、ボールはんだクズが数カ所に付いていて綺麗ではありません。
一昔前のメイドインチャイナといった感じです。
USBケーブルは、シールドがありません。
難燃性は確保されているのでしょうか?写真は切断面です。
ツイストもされていないようですが、断面写真では信号間の電線が並んでいるため、
常にこの状態であれば信号品質はツイスト時の理想値が出るはずです。
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□4.これはUSB1.1ハブ
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