|
電源は、壊れない物はずっと壊れません。MicroServer Gen8では、割と故障・交換事例があるようです。どんな感じなのか見てみることにします。
背面3ヶ所のトルクスネジを外します。
筐体のカバーを外して、電源ユニットの赤矢印部分のトルクスネジを外します。
ピンク矢印の部分がレール状に連結されているので緑矢印のように後方にスライドさせます。
凹部分まで後方にスライドさせたら、緑矢印ように手前にスライドさせて外します。
デルタ社のDPS-200PB-209Aという、200Wの電源ユニットが使用されています。
Gen8で使用されていたDPS-200PB-189Aと同一の出力特性です。
とても小さな電源です。Flex ATX規格に準拠しているようです。
蓋を開けた状態です。各部品が大きいせいか、思ったほど詰め込まれていません。
スイッチングによる各電圧への降圧後の平滑で使用されるコンデンサが沢山付いています。放熱性が悪そうなため、この辺りのコンデンサが劣化してトラブルを起こす気がします。排熱ファンの位置を考えると、写真上側のチョークコイル横のコンデンサ2つにはまったく風が流れない気がします。
基板を取り出した状態です。さすがは老舗電源メーカーと言える、組み立てやすそうな設計です。
出力側コンデンサの別角度からの写真です。
背面写真です。ACDC分離がきちんとされています。Gen8と同じ設計なのかと思ってましたが、Gen8と比べると背面のレイアウトやパターン設計が変更されています。問題がなければ設計変更する必要がありませんので、何か問題に対応するために変更したのでしょう。恐らく右下のFET?とダイオードが熱源同士で近すぎたため離した感じで、他の部分も放熱設計を再検討した感じでしょうか?
排熱ファンははんだ付けではなく、コネクタで接続されています。
排熱ファンには、Protechnic MGA4012YB-O20HF DC12V 0.18A が使用されています。4cmの2pin仕様ですので、交換時の選択肢は色々あると思います。Gen8が0.15Aでしたので0.03A出力アップされています。これも放熱設計に問題があったため、基板と一緒に再検討した感じでしょうか。
|