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NASのデメリットとしては、
・定期的なボタン電池の交換が必要な場合がある
・冷却ファンが壊れやすい
などがあります。
今回は、高性能NASの Synology DiskStation DS224+ について分解し、ファンと電池交換をしてみます。
最後に16GBメモリの増設についても説明します。
外箱です。お洒落なデザインです。
ホントに簡単にRAIDのNASが組めます。
初めての場合、設定で戸惑う部分もあるかと思いますが、
パソコンに慣れた人なら大丈夫です。
日本語のマニュアルも同梱されています。
これを読みながら進めれは使えるようになりますが、
一部表記が古い部分があるため公式サイトから最新のPDFをダウンロードしたほうが良いです。
NAS本体です。
袋から取り出した状態です。
前面の白いカバーは、傷防止用の保護カバーですので外してしまって問題ありません。
HDDのマウンタと前面カバーを外した状態です。
前面カバーは、手前に引っ張れば外れます。
HDDのマウンタは、上部のPULLボタンを押しながら引っ張れば外れます。
前面蓋は、ゴムの摩擦力で留まっているだけです。
経年変化が心配です。ゴム単品で販売してくれれば良いのですが。
HDDマウンタは樹脂製で、防振ラバーが使用されていますが、樹脂製の突起でHDDを固定します。
写真左下にあるPULLの表記部分から上に持ち上げれば、側面のホルダーが外れます。
ケースの蓋を外すには、赤矢印の鉄フレームに引っ掛かっている爪を押し上げて奥ににスライドさせます。マニュアルにも記載されています。
背面です。冷却ファンはネジ留めです。
Synology 定番のFD129225LL-Nという9cmファンが使用されています。
ちなみに背面カバーを外しても、ファンを取り出すことはできません。
ACアダプタは、12V出力の60Wです。今どきの高性能ノートPCレベルです。
上蓋を外した状態です。
コツさえ分かれば簡単に開けられます。
HDDをマウントする金属フレームと背面を繋ぐ左右のブラケットを外し、
金属フレーム下側のネジ4ヶ所を外して上に引っ張れば、金属フレームが外れます。
このままの状態でも冷却ファンのコネクタは取り外し可能なため、ファン交換はできます。
こちら側のブラケットは金属製で、金属フレームと背面の2か所のネジで留まっています。
こちら側のブラケットは樹脂製です。写真に映っている1ヶ所のネジを外せば、ブラケットも外せます。ファン側は突起ではまっているだけです。
金属フレームを外した状態です。
ファンのケーブルを固定している金属シールを剥がしてコネクタを抜き、金属プレート四隅のネジを外せば、メイン基板ごと金属プレートが外せます。
ひっくり返せばメイン基板です。これでボタン電池の交換が可能です。
ボタン電池は、CR2032です。
NASのソフトが入っているフラッシュROMです。書き込みに時間が掛かるので、フラッシュROMだけ部品化して別ラインで生産し、量産時に組み付けるのでしょう。
Synology という会社は、常に色んなアプローチで量産コストの低減を考えているのだなあと感じます。もちろんDS216Jのように間違っている原価低減アプローチも見られます。しかし姿勢や意識は日本のメーカーより上でしょう。
金属プレートを外した状態です。上側にメモリがあります。
下側にライセンスシールが貼られています。
insyde H2O というUEFI準拠のBIOSが使われているようです。
システム構成としては、パソコンと同じようです。
ちなみにDS224+ には、intel Celeron J4125が搭載されています。
メモリは、SEC K4A4G165WF-BCTD DDR4 512MB が4枚搭載されて2GBとなります。
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