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No.5005 2016.11.18




富士通 LIFEBOOK A540 電源不良の修理、電池交換







動作中は鉄壁の堅さ(信頼性)を持つLIFEBOOKですが、電源OFF時は致命的な欠点があるようです。
IBM(Lenovo)やASUS、Gatewayなどの台湾製or中国製のノートパソコンでは見られない症状ですので、
少なくとも富士通ノートPC特有の現象のようです。




□1.電源が入らない

【症状】
ある日突然電源が入らなくなりました。
ACアダプタを接続しても電源LEDが点灯せず、まったく通電していないような感じです。
電源ボタンを押しても無反応です。


【原因】
ボタン電池CR2032を新品に交換したところ、電源が入るようになりました。
ボタン電池はFDK製で、無負荷電圧は3.03Vでした。
CR2032の新品時は約3.3Vですので、減っているといえば減っています。
クルマのリモコンキーで使用されている場合は、反応が悪くなり始める電圧です。
しかし一般的なパソコンの場合は、まだ十分に使える電圧です。
そもそも一般的には起動時のBIOS画面にて、電池が無くてCMOSエラーであると警告表示が出るのが普通です。
ボタン電池が切れて電源が入らないというのは致命的なような気がします。

BIOSの電源制御設定に不具合があり、電池交換によりCMOSクリアとなって初期状態になり、
起動できるようになった可能性もあります。
実際に元の3.03Vの電池に戻しても、現象は再現しませんでした。
初めて見る症状のため、単体不良の可能性もあります。




【修理方法】
ボタン電池CR2032を交換する必要がありますが、
LIFEBOOK A540の場合は分解して本体のマザーボードを取り外す必要があります。
メモリ装着用のカバーやキーボードを外すのみで交換できる仕様ではないため、非常に面倒です。
分解方法は、以下の記事の手順(24)までが参考になります。
No.5002 富士通 LIFEBOOK A540 Core2 Duo にCPU交換



□2.バッテリー電池が勝手に減っている

【症状】
満充電(80%もしくは100%)にしてシャットダウンし、電源OFFにしてACアダプタを抜いて
放置しておくとバッテリー電池が勝手に減ってしまいます。
例えば週末に充電した後にACアダプタを抜いて保管し、火曜日にチェックしてみると
バッテリ電池のLEDがオレンジか赤色(ほとんど充電されていない状態)になっています。
A540に限らず、A561などでも同様に発生し、それぞれ同機種の数台すべてで同じ症状が
発生することを確認しています。
満充電の状態からACアダプタを外してバッテリ駆動をさせると1時間以上持つため、
少なくともバッテリーの劣化(寿命)ではありません。

【原因】
原因はよく分かりません。
症状に個体差がなくすべてで同様の症状が発生し、バッテリー電池を外して個別に保管しておくと1週間も持たずに空になることがないため、 電源制御の設計不良であると推測されます。会社&手持ちのLIFEBOOKのN数は約20で、そのすべてにおいて現象確認しています。
IBM(Lenovo)やASUS、Gatewayなどの台湾製or中国製のノートパソコンではバッテリー電池を本体に装着したまま1ヶ月以上放置しておいても、このような症状は起きません。
LIFEBOOK特有の症状であると思います。

【修理方法】
使わないときはバッテリー電池を外しておく、くらいの方法しか無さそうです。



関連記事1:No.5001 富士通 LIFEBOOK A540 8GBにメモリ交換
関連記事2:No.5002 富士通 LIFEBOOK A540 Core2 Duo にCPU交換
関連記事3:No.5003 富士通 LIFEBOOK A540 CPU交換時のCPU IDエラーの対処
関連記事4:No.5006 富士通 LIFEBOOK A540 内蔵無線LAN+Bluetoothコンボカードを増設してみる

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