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正弦波出力の場合、いかにAC100Vの波形に近づけるかの綺麗さ、美しさが重要だと思います。
そこで実際にどれだけ違うのかを比較してみます。
まずはAC100Vの波形です。蓼科は長野県ですので周波数は約60Hzです。
【参考】 AC100V
GIANDELの波形です。綺麗な波形だと思います。
@ GIANDEL
BESTEKの波形です。波形の山や谷で線が太いのですが、細かい矩形波ノイズが載っているためです。15kHz程度の高周波の矩形波をうまくON/OFFしてLCフィルターで平滑化して正弦波を作っているようですが、その平滑化がうまく出来ていないようです。
A BESTEK
LSTの波形です。合成前は片側が矩形波で、半波のみ正弦波であることがわかります。
合成波は約60Hzの正弦波になっています。
B LST
次にFFTアナライザの周波数解析です。
FFTは250Hz/divですので、1/5 = 50Hz です。
AC100Vの波形です。60Hz付近でピークとなっています。
【参考】 AC100V
GIANDELの波形です。AC100Vよりも周波数の山が尖っている(=周波数がブレていない)のが分かります。
@ GIANDEL
BESTEKの波形です。波形が太くなっている要因のノイズは、FFTで見る限り影響はないようです。
A BESTEK
LSTの波形です。正弦波ではないため、FFTアナライザで測定しても意味のない波形しか得られません。
差動プローブを使えば正弦波で入力することができます。
B LST
次に正弦波カーブの綺麗さについて見てみたいと思います。
GIANDELの波形です。極性反転後の±10V付近に小さなノイズ(ブレ)が載っています。
正弦波の山や谷に一様に載ってるノイズは、Vp-p=4V、15kHz 程度です。
@ GIANDEL
BESTEKの波形です。極性反転後の10V付近に小さなノイズ(ブレ)が載っています。
正弦波の山や谷に一様に載ってる大きなノイズは、最も大きい谷の部分でVp-p=12V、15kHz 程度です。
A BESTEK
LSTの波形です。合成波の極性反転時に小さな位相遅れが起きています。
正弦波の山や谷に一様に載ってるノイズは、最も大きい谷の部分でVp-p=4V、20kHz 程度です。
B LST
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