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電子負荷 KENWOOD PEL151-201 の定格は、200V、30A、150Wです。150Wですので5Vのときに30Aまで出力可能です。
今回は、最も使われるCRモード(= 定抵抗モード)の使い方を簡単に説明します。
テスト環境として直流安定化電源を接続します。
回路図で説明すると、以下のような簡単な回路になります。
太い電線が無いので、細い電線を並列させて接続します。細いと言っても1sq以上はあります。
取扱説明書にも記載されていますが、簡単に説明します。
@ MODEボタン を何度か押して、CRのLEDのみが点灯するようにします。
A SETボタンを押しながらダイヤルつまみを回すと、7セグ表示の下段に示される抵抗値の設定値が変更できます。
B SETボタンを押しながらダイヤルつまみの上にある▽もしくは△ボタンを押すと、大きな値で設定値が変更できます。
抵抗値が希望の値になったらSETボタンを離して設定完了です。LOAD ボタンを押すと電子負荷が動作します。
試しに4Ωを設定します。昔からよく分からないのですが、抵抗値の上に表示される数字は何なのでしょうか?
電源電圧は約14Vですので、計算上は3.5A流れることになります。電源の電流値表示と電子負荷の電流値表示が、ほぼ計算値通りであることが分かります。
電流波形を取得します。抵抗値一定のため、電流波形も一定の直線であるべきです。
CH2が電流波形です。1A=0.1Vです。綺麗に安定しています。
今度は、20A流すために電子負荷を0.375Ω、電源電圧を7.5Vにしてみます。
経路の損失が大きいためか0.6A以上低い値となっていますが、損失を考慮すればほぼ計算通りに動いています。
簡単な説明となりましたが、簡単に抵抗値が設定でき、定格内であれば発熱を考慮しなくて良く、簡単に使えるのが電子負荷の長所です。
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