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例えば100μFのコンデンサが付いていたら必ず100μFのコンデンサに交換します。
取り付ける前には、簡易LCRメーターなどで静電容量を確認したほうが良いでしょう。
初期不良はメーカーの生産工程で自動で弾かれているのでまずありませんが、長期保管品だと容量抜けをしている場合があります。
1 ) 容量を大きくしたらどうなる?
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例えば100μFの代わりに470μFを付けたとします。パスコンとして使用した場合、より大きな負荷変動に対応できるかもしれません。しかし電圧ON時の突入電流が大きくなります。元々ギリギリな電源系でON時のイニシャル待機時間が考慮されていない設計の場合、システムが起動しなくなる可能性があります。リップルがある場合、吸収していなかった低周波の成分まで吸収する場合があるため、コンデンサの発熱が大きくなります。一般的に容量が大きいほどコンデンサの体積も大きくなるため、周囲との部品の隙間が小さくなって熱が溜まりやすくなります。体積が大きくなれば、周囲の部品と干渉して物理的に取り付けられない場合もあります。
カップリングとして使用した場合、今までカットしていた低周波が流れるようになるため、例えばスピーカーなどに対しては負荷増大となり発熱が大きくなります。負荷が耐えられる場合は、例えばスピーカーであれば今まで聞こえなかった低音が出るようになります。負荷が耐えられない場合は、負荷が壊れます。例えばスピーカーの場合は、振動部分(エッジやコーン)が割れたり、大きな発熱によって内蔵されているマグネットの磁力が低下します。
容量が大きいほど、コンデンサの価格も高くなります。
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2 ) 容量を小さくしたらどうなる?
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例えば100μFの代わり47μFを付けたとします。パスコンとして使用した場合、今まで耐えていた負荷変動に対応できずシステムダウンなどの原因になります。しかし電圧ON時の突入電流が小さくなります。吸収できていた低周波の成分が吸収されなくなる場合があるため、リップルの発生、電源の不安定化が起きるかもしれません。平滑用に使用していた場合はリップルノイズが大きくなります。しかし損失が小さくなるため、コンデンサの発熱が小さくなります。一般的に容量が小さいほどコンデンサの体積も小さくなるため、周囲との部品の隙間が大きくなって熱が逃げやすくなります。
カップリングとして使用した場合、今まで流れていた低周波がカットされるため、例えばスピーカーなどに対しては負荷低減になり発熱を抑えられます。例えばスピーカーであれば今まで聞こえていた低音が出なくなります。
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