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ACASは、2022年度末の時点でID鍵発行件数(=ACASチップの理論生産数)が2400万件です。4K対応チューナを搭載したテレビには必ずACASのチップを使う必要があります。チップが搭載された4K対応テレビは、1500万台を超えているようです。いっぽうBCASの発行枚数は、2022年度末の時点で累計2億8968万枚です。2022年度のみでは373万枚の発行です。2019年は約995万枚であったため、5年間で600万枚も減りました。図はACASとB-CASの年度ごとの発行件数と累計件数の推移です。
図 B-CAS、ACASの推移
B-CASの累計数が圧倒的なため、累計数を除いた年度ごとの推移です。
2022年度にACASがB-CASを抜いたようです。
図 B-CAS、ACASの発行件数推移
B-CASは株式会社で色々と厳しい目を向けられているためか詳細な数字を公開していますが、ACASは一般社団法人が詳細な数字を公開していないため単純に比較はできませんが、B-CASの勢いが落ちていることは確かなようです。
今まで発行されたB-CASカードの数は膨大なため、現行の地デジ放送が終了しない限り管理の観点からも存続されると思われますが、ACASの経緯や技術理由からも今後はACASとRMPに置き換わるのではないかと推測されます。
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