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自動車の12V系電源を使う車載アクセサリについて、設計の基本を考えます。
今回は過電圧についてです。
自動車の12V系電源は、パソコンの電源とは異なり12V一定ではありません。
クルマのバッテリーが正常の場合、一晩駐車したエンジン始動前の状態で12.1V程度の電圧です。
エンジンが掛かると、エンジンに付いている発電機が電源となり、14.1V程度の電圧になります。
自動車の電気負荷試験規格ISO 16750-2では、電源電圧についても規定されており、どのような部品や製品であっても最大定格が16V以上であるように要求されています。
更には定格を超える状態、自動車が異常な状態のうち、発生頻度の高い条件や簡単に起きてしまう条件については壊れないように設計しなければいけません。
具体的には、エンジンに付いている発電機が故障して出力電圧が高くなってしまう場合を考えて、18Vで60min印加させても壊れないように設計しなくてはなりません。
もう一つは、エンジン始動時のブーストスタート時の過電圧を考えて24Vで1min印加させても壊れないようにする必要があります。
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