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No.3014 2021.12.26




EDIFIER W820NB Bluetooth ワイヤレス イヤホン の ANC ノイズキャンセリング





□1.製品レビュー

低価格帯 上位モデル 6,500円程度の ANC対応 Bluetooth ワイヤレス ヘッドホン です。


録音は、以下のように行いました。スピーカーの出力は、騒音計で測定して一般的な騒音とほぼ同じdB(ソプラノ歌手であれば70dB)となるように調整しています。

外音の音源は、以下のクリエイティブ・コモンズライセンスの物を使用させて頂きました。

音源ソース:https://www.youtube.com/watch?v=l3UK09xXM9o 1:30 - 3:10
【ソプラノ歌手の笑い声】★☆☆☆☆



音源ソース:https://www.youtube.com/watch?v=-krJw7np_Eg 5:40 - 7:20
【電車の車内】★★★☆☆



【総評】★★☆☆☆
超高音の話し声や笑い声には、ほぼ効果がありません。電車内のキャンセリングは、普通か良く効いているほうだと思われます。専用ケースは付属しないため、価格を考えるとコスパは悪めです。良いデザインの白色のヘッドホンが欲しいという明確な理由がない限り、おススメはできません。


□2.ノイズキャンセリングについて

現在ノイズキャンセリングと謳われているものには、大きく分けてANCCVCの2種類があります。それぞれまったく別の機能です。両方対応している場合もあれば、どちらかのみ対応の場合もあります。
ANCActive Noise Control)は、日本ではアクティブノイズキャンセリングと呼ばれるものです。ノイズの音に対して、反転させた音を出すことで打ち消し合って±ゼロになるという技術です。外音を取り込んで反転させた音を出すまでに処理時間が発生しますが、電気は音の1000倍の速さがあるため、ANC対応のDSPを用いることで遅延(位相ズレ)を防いでいます。音の速さは一定のため、キャンセリング音と外音の時間ベクトルの位相差は、処理時間以外ではマイクとスピーカーの距離ベクトルと、外音音源とスピーカーの距離ベクトルのズレに依存します。外音の音源位置によらず完全に打ち消すには高度な技術が必要で、マイクを2つ使って距離ベクトルの補正をする製品も出てきています。この処理が速く反転音が正確なほど、音が消えることになります。



CVCClear Voice Capture)は、クリアボイスキャプチャーと呼ばれるもので、マイク機能を使って通話をするときに相手が聞き取りやすいようにエコーキャンセリングやマイクノイズを丸める機能のようです。CVC8.0 等と表記されています。ANCのように、外音のノイズをキャンセリングする機能はありません。Amazonのタイトルで単にノイズキャンセリングと書かれている場合、こちらを指している場合がほとんどなので注意が必要です。ANCなしでCVCのみで外音ノイズが小さく感じる場合は、そのヘッドホンやイヤホンの遮音性(パッシブノイズキャンセリング)が耳栓のように優れているだけです。


□3.外観

外箱です。素人がフォトショップで写真を張り付けた感じの箱です。



専用ケースは付属しておらず、ヘッドホンのみです。この価格帯の中華製であれば専用ケースは付いているので残念です。



外観です。ハウジングの形状は、どこかで見たようなデザインです。



イヤパッドの拡大写真です。イヤパッドは形状に少しムラがあり、少し硬めです。



LR左右は、バンドの付け根で判別できます。



スライダーは、樹脂製です。



ハウジング上部です。



イヤパッド下側とボタン、コネクタ部分です。



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