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No.2757 2024.3.2
ムーヴコンテ/ピクシススペース L575A ロアアーム交換
□ 1.ハンドルが軽い
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ハンドルが軽く、少しふらつくようになったのでロアアームを交換しようとネットで検索してみたところ、
色々な社外品が数多く販売されていました。誰も交換しない部品は、そもそも社外品すらありません。念のため交換してみることにします。
今回は簡単にできる運転席側を交換します。品番は48068-B2080 です。
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□ 2.ロアアームの取り外し
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最初にステアリングのタイロッドエンドを外します。タイロッドエンドプーラーを使用します。
タイロッドエンドのボールジョイントもグラグラでしたが、
部品を手配していなかったため後日交換することにします。
ロアアームのボルトを取り外すのに邪魔なアームを外します。
矢印の2か所のボルトを外します。
ロアアームフロント側のボルトを外します。
次はリア側を外します。
裏から見るとこの位置にあります。
ナックル側のナットを外すために、ロックピンを引っ張って抜きます。
ピンを抜いた後にナットを外し、ボールジョイントプーラーもしくはタイロッドエンドプーラーを使って外します。かなり狭い形状なため、軽自動車専用プーラーを使用したほうが楽です。
プーラーがブレーキキャリパーと干渉するため、ブレーキキャリパーを持ち上げた状態で外します。
ロアアームを外した状態です。きちんと清掃して、普段ではシャシブラが吹けない箇所にも塗装しておきましょう。
外したロアアームです。
リア側はゴムの切れ等もなく正常です。
フロント側もゴムに変形等がなく正常です。
ナックル側のボールジョイントがグラグラです。ジョイスティックよりも柔らかく動きます。
車重に対して小さめなボールジョイントなのが原因でしょう。この辺のツメの甘さがダイハツ不正問題の象徴なのかなと思います。アームはしっかり作られており、他メーカーの自動車で問題になりやすいゴムもまったく問題ないため、もったいないですね。
取り付ける社外品ロアアームのボールジョイントです。1本4000円程度で安く購入できました。社外品のボールジョイントは、グリースが安いシャシグリスだったり量が少ないことが多いため、中身を確認します。
グリースは、かなりちょう度が低めで高粘度です。色合いからウレアグリースでしょうか。テーパー部分に錆がみられるのが残念ですが、価格相応でしょう。
よく分からない性能のグリースは綺麗に拭き取って、高性能グリースに替えます。
ワコーズのリチウムコンプレックスグリース M620 を使用します。最高級のグリースです。日本国内での高級グリースはウレアグリースのほうが一般的ですが、性能的にはリチウムコンプレックスのほうが良いようです。ちなみにリチウムコンプレックスグリースとリチウムグリースは別物です。
グリースを塗ったら、ブーツを被せてピンを付けて元通りにします。
ブーツを破らずに取り付けるのは簡単ではないのですが、Youtubeでタイロッドエンドブーツを簡単に取り付ける動画が色々公開されています。個人的にはその方法は使いませんが。。。
ロアーアームの取り付けは、外した手順の逆の方向で行います。
取り付け後はアライメントが狂ってしまうため、タイロッドでトー角の調整が必要です。
調整方法は基本的にどの車種でも同じです。
レポートNo.2038 BMW E46 3シリーズ タイロッド 交換 ハンドリング 不良
の「□ 3.トーイン調整 」を参考にしてください。
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