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No.5047 2024.3.10




ミニPC Ryzen 5625Uの実力を検証してみる








□1.Zen2 vs Zen3


Ryzen 5625U 搭載ミニPCを拝借することができたので、5500Uとの比較をしてみます。
マザーボードはまったく同じため、Zen2の5500UとZen3の5625Uはピン互換があるようです。
5625Uは、5500Uの後継CPUと言われています。






CPU-Zでの状態です。スペック通りでL3キャッシュが2倍になっています。





GPUです。5625Uは、5500Uとまったく同じGPUコア(Vega)が使用されているようです。
Fluid Motion Video も同じように使用できることを確認しています。
5500Uのように、BIOSでGPUのメモリ割り当て量が変更できます。






ベンチマーク結果です。 3DMarkVANTAGE のCPUスコアを見ると、intel i5-9400FやRyzen 5500Uよりも47%ほど高いスコアを出しています。他のベンチマークにてCPUの関わる要素の大きいスコアは15%ほどの上昇に留まっていますが、基本的にはこの程度の効果が得られ、ソフトによっては大幅な処理能力の向上が期待できるといった感じでしょう。
GPU系のスコアについて5625Uのほうが5500Uよりも若干スコアが良いのは、単純なCPUの性能上昇による影響のみでなく、GPUで使用しているメインメモリ用のメモリコントローラがZen3で改良されたことも大きいようです。





CINEBENCH2024 の結果です。intel i5-9400FやRyzen 5500Uよりも40%ほど向上しています。
Multi Coreの結果ではメモリ1枚より2枚のほうが8%ほど上昇していますが、GPUと同じようにマルチコア動作状態ではメモリ帯域がボトルネックとなるためでしょう。





ブルプロベンチでの結果は微々たる増加に留まったため、ゲーミングPC用途としては期待できません。








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