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No.5024 2021.5.5
ダイソーの200円 USB2.0 ハブ を買ってみた
前回、ダイソーの100円USBハブを購入してみたところ、USB1.1でしか動作しない詐欺商品でした。
今回200円で4ポートハブを見つけたので購入してみました。結論からいうと、普通にUSB2.0のハブとして問題なく使用できました。
【参考レポート】
No.5008 ダイソーの100円 USBハブ を買ってみた
□1.外観
外箱です。普通のダイソーらしいパッケージです。
ハブ本体です。各ポートのスイッチでON/OFFができ、ON時はLEDが点灯します。
コネクタはType-Cです。
デスクトップパソコン等で使用する場合、ダイソー等で売られている変換コネクタを介せば使用できます。
パソコンに接続すると、ここのLEDが点灯します。このLEDは必要かな???と思いますが。
スイッチをONにした状態です。3番目だけOFFにしています。暗いところでも眩しいということはなく、明るいところでかすかに点灯しているのが分かる感じです。
□2.動作速度
はたしてUSB2.0として動作するのか、が重要な点です。 USBメモリを接続してベンチマークを行ったところ、40MB/s以上の速度が出ました。 ビット換算で320Mbpsです。USB2.0の理論値は480Mbpsですので、実効値として問題ない値が出ています。 今回はパッケージの記載に、嘘偽りがないことが証明されました。
□3.分解して中身を確認する
ケースを分解した状態です。
爪ではなく、プラモデルのように凹凸の填め合わせとなっています。
基板のコネクタ側です。
スイッチには、型番 KCD1-11 という 125V 6A、250V 3A のスイッチが使用されていました。 ACタップ用のスイッチを流用したようですが、結果的に5V用としては過剰に高性能な部品が使用されています。 秋月のような部品屋さんで購入しても1個100円以上はするので、部品取り用として入手してもお釣りがきます。
基板の部品実装面です。この基板は、片面基板です。
面白い技術を発見しました。レジストの上にリモコンのゴムボタン等の導通に使用される導電塗料を塗ることで、 ジャンパーブリッジを実現しています。よく見ると付近のレジストが溶けているので、熱溶着(圧着?)かもしれません。パターン間の抵抗値は約170Ωで、LEDの電流制限の抵抗として使用されています。抵抗値の精度は悪くもなく±5%くらいです。これを用いることで、両面基板でビアを介してブリッジさせるといった必要がなくなり、放熱性が良いのでワット数の高いチップ抵抗も不要になります。 しかし導電塗料を塗る設備が必要になると思うので、トータルでどれくらい原価が下がるのか気になります。
LEDは、砲弾型リード端子のLEDが実装可能になっています。 少し暗すぎるなあと思ったら、LEDを交換してみるのも手です。
USBコネクタのシールドは、手はんだで行っているようで片側のみのはんだ付けです。 強度的には両側にはんだ付けしたほうが良いと思いますが、電気的には片側のみのはんだでOKですので、生産コスト削減の苦労が感じられます。
明らかに残念なところも発見しました。ケーブルのストッパーのゴムですが、内面の四角を固定するストッパーがありません。ケーブルが捻じれると、簡単に断線してしまいます。固定に壁を付けるなど、ケースの構造設計時に考えることですので、今後は考えて設計して欲しいですね。
ハブのコントローラーには、HS8836Aというチップが使用されています。花声訊達電子有限公司(HUASNX)という深センの会社のようです。秋葉原や通販で売られている、日本メーカー品でない安いUSBハブに使用されることが多いようです。
【参考資料 HUASNX HS8836A】
http://www.huasnx.com/product/usb20843.html
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