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Windows7からWindows10にアップグレードしたとき、
リモートデスクトップの速度が遅くなって困っている人は、少なくないと思います。
Googleで検索すると、同じように悩んでいる人は多いのですが、
よく出てくる以下の改善策を試してみても効果がありませんでした。
× デバイスマネージャーのLANのプロパティで、**** Offload の設定をすべて無効(Disabled)にする。
そもそもWindowsXPやWindows7などに接続したときは、今まで通りにサクサク表示されます。
LANなどの通信経路での問題の可能性は低そうです。
で、別件でたまたま見つけたのがこの記事。
ASCII.jp:DirectX 11.1 GPUでWindows 8の表示はさらに速くなる?
http://ascii.jp/elem/000/000/730/730179/
要約すると、「VistaまではGDIでデスクトップ画面を描画してたけど、Win7では少しGPUを使ってるよ。」ということだと思います。
ちなみに、デスクトップのDirectX 化はVistaの頃より始まり、
Windows Aeroの不評や反感は今でも記憶に新しいところです。
Windows Aeroを動かすのに必要な環境は? DOS/V POWER REPORT | Impress Japan
http://www.dosv.jp/other/0704/15.htm
更に調べて行くと、面白い記事がありました。
MSDN RDP 7 の変更
https://blogs.msdn.microsoft.com/hiroyuk/2009/06/25/rdp-7/
要約すると、「Windows 7 のリモートデスクトップでは画面の描画をDirectXで行う予定だったけど、やっぱり今まで通りGDIにするわ。」
ということだと思います。
これらの記事を読んでうろ覚えでしたが、
Windows8あたりでデスクトップ画面の描画が、GDIからDirectXを用いた描画に完全に切り替わったことを思い出しました。
(ソース記事見つけられず)
Windowsのデスクトップ画面は、GDI描画が当たり前でした。
リモートデスクトップではWindows10であってもGDI描画のままであるのかと思いましたが、もしかして違うのではないのでしょうか?
問題になっている遅いパソコンは、Core2 Duo でメモリ4GBの富士通製デスクトップPC ESPRIMO D550です。
テスト用のWEBサーバーとして使用している物で、スペックとしては十分です。
実際にWindows7で稼動させていたときは、リモートデスクトップでもサクサク動いていました。
しかしDirectXでデスクトップ画面を描画し、キャプチャした画面を送信しているのであれば、遅くて当然です。
駄目元でDirectX対応のPCI接続のグラフィックボード(GeForce 6200)を接続したところ、リモートデスクトップでサクサク表示できるようになりました。
まとめると以下のようになると思います。
リモートデスクトップの要求性能
OS | グラフィック性能
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XP、Vista、7 | 不要
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8、10 | 必須
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