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No.2023 2017.4.16
2018.3.21 更新
2018.3.22 更新





自動運転、自動ブレーキ事故情報





自動運転や自動ブレーキの普及と共に増えるであろう、それらの事故。
そのうち国内でも死亡事故は起きるでしょう。死人に口なしで、すでに起きているのかもしれません。

2016年には交通事故による死亡者が約4000人います。1990年代には毎年約10000人もの死亡者がいました。
東日本大震災の死亡者が約15000人です。
福島の原発で被爆して亡くなった人は1人もいませんが、東海村の臨界事故ですら2人しか死亡していません。
15年に1人被爆して亡くなると仮定して単純に考えれば、自動車は原子力発電の60000倍も危険であると言えます。
排気ガスもクリーンになったとはいえ、一酸化炭素や炭化水素、窒素酸化物などの有害物質が排出されなくなった訳ではありません。
発がん性が認められているエンジンオイルは、オイルミストとして完全燃焼せずに排気ガスと一緒に排出される場合があります。

そんな危険な車に搭載されている、自動運転や自動ブレーキ。
それらによる事故が一般的になれば、いずれ日常の1つとしてニュースにも取り上げられなくなるでしょう。
そんな事故を、まとめてみることにしました。




□ 2018年3月18日夜 対歩行者事故(死亡事故) - 2018.3.21追加

場所: アメリカ アリゾナ州
車種: 米ウーバーテクノロジーズ 自動運転 試験運行車
機能: 配車サービス向け自動運転(?)
事故原因: 不明 (2018.3.21時点)
事故の状況:
自動運転初の対歩行者死亡事故のようです。
死亡したのは49歳女性
事故現場には自転車が倒れています。
自転車は押していたとのことですが、歩行者ではない可能性があります。

写真左:事故現場(写真元:産経フォト)
写真右:事故車両 ボルボ車(写真元:BBC)


-2018.3.22日追記-

事故の瞬間の映像と思われる情報を入手しました。

事故動画 (Tempe Police)
https://twitter.com/tempepolice/status/976585098542833664

写真は衝突時の画像ですが、歩行者は黒いTシャツを着ています。
上半身が完全に背景の闇に隠れています。

カメラによる画像認識の場合、どうしても認識できない場合があります。
今回の黒い服に青いジーンズも、認識しにくい条件として一般的に知られています。
映像ではブレーキの形跡がないため、少なくともミリ波レーダーは
搭載されていない模様です。

カメラの限界は自動車メーカーでも広く認識されており、
トヨタのセーフティセンスやホンダセンシングでは必ず
ミリ波レーダーもしくはレーザーレーダーが搭載されています。
むしろ日産の単眼カメラが特殊な状況であり、他メーカーでは
カメラのみのシステムについて懐疑的に思われています。
ウーバーのセンシングや自動運転の詳細は分かりませんが、
恐らく業界のほとんどの人が「やっぱりな」と思うでしょう。


写真:事故の瞬間(写真元:Tempe Police)



事故を伝えるニュースサイト記事一覧 (記事が消えている可能性があります)

自動運転車で歩行者死亡事故 ウーバー車両 米アリゾナ州 BBC 2018年03月20日
http://www.bbc.com/japanese/43467055

ウーバーの自動運転車事故、連携するボルボやトヨタに影響する可能性 Bloomberg 2018年03月20日
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-03-19/P5V1706JTSEW01

ウーバーの自動運転車で死亡事故、歩行者はねる 米 CNN 2018年03月20日
https://www.cnn.co.jp/usa/35116405.html

自動運転車 米で死亡事故 ウーバー 歩行者はねる 産経フォト
http://www.sankei.com/photo/story/news/180320/sty1803200002-n1.html

ウーバー自動運転車が初の死亡事故、北米の試験を一時停止へ ロイター
https://jp.reuters.com/article/autos-selfdriving-uber-idJPKBN1GV2ZU

自動運転ショック走る 米ウーバー事故「想定外」なお 日経
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2838891020032018TI1000/






□ 2016年11月27日午後4時50分ごろ 追突事故(人身事故)

場所: 日本、千葉県
車種: 日産 セレナ DAA-G**27
機能: エマージェンジーブレーキ
事故の状況: 自動ブレーキの機能を試そうとして、意図的に前車に追突
事故原因:自動ブレーキが動作しなかった模様


自動ブレーキ作動せず衝突 全国初の事故 試乗客に「踏むの我慢」と指示
千葉日報オンライン 2017/4/14(金) 18:52配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170414-00010010-chibatopi-l12

 運転支援機能を搭載した日産のミニバン「セレナ」を試乗した客にブレーキを踏まないよう指示して事故を起こしたとして、千葉県警交通捜査課と八千代署は14日、八千代市内の日産自動車販売店の店長男性(46)と同店の営業社員男性(28)を業務上過失傷害容疑で、試乗した客のトラック運転手男性(38)を自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで、千葉地検に書類送検した。運転支援機能を搭載した車両の事故は全国で初めて。

 書類送検容疑は、営業社員男性は昨年11月27日午後4時50分ごろ、セレナの試乗に来たトラック運転手男性の助手席に同乗。店舗近くの八千代市大和田新田の市道で、アクセルやブレーキ、車線保持などの運転を支援するクルーズコントロール機能が危険を検知して自動停止すると誤った認識のまま、運転手男性に「本来はここでブレーキですが、踏むのを我慢してください」と指示。男性はブレーキを踏まず、信号待ちしていた乗用車に衝突。乗っていた30代の夫婦に全治2週間のけがを負わせた疑い。





□ 2016年5月 追突事故(死亡事故)

場所: アメリカ
車種: テスラ モデルS
機能: オートパイロット・モード
事故の状況: 高速道路の分岐地点でトレーラーの下に潜り込む形で衝突
事故原因: 不明
     (後日、ソフトウェアアップデートでアルゴリズムを変更し、
      画像認識ではなくレーダーによる障害物検知を強化)


米テスラ、「自動運転モード」作動中に初の死亡事故
日本経済新聞 2016/7/1 8:05
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGN01H0T_R00C16A7000000

米電気自動車(EV)メーカー、テスラモーターズは30日、セダン「モデルS」で「自動運転モード」作動中に死亡事故が起き、米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)が調査に入ったと発表した。テスラの自動運転モードでは、前の車の自動追従、自動レーン変更など運転支援により初歩的な自動運転が可能。事故がシステムの不備によるものかどうかは分かっていない。  テスラによると、高速道路の分岐地点でモデルSはトレーラーの下に潜り込む形で衝突した。光が非常にまぶしい状態で車両のシステムも運転者もトレーラーを認識できず、ブレーキをかけた形跡がないという。


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