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LT SPICEで、NchFETの使い方を簡単に説明します。
FETの原理等については、書籍で良いものがたくさんありますので、自分で買って読んでみてください。
これが一番簡単な回路です。
FETには、LT SPICEにて標準対応している ローム RSJ400N10 を使用しています。負荷には4Ωの抵抗を付け、VDSは車載を想定して14Vにして、負荷やFETに3.5A流れることになります。ゲートに5Vの電圧をON/OFFさせて、FETを動作させています。
赤はゲート電圧、黄色はドレイン電圧です。きちんとスイッチング動作していることが分かります。
RSJ400N10は、4V駆動タイプのため、5Vでもスイッチング動作は可能です。しかしFETの基本特性として、ゲート電圧が大きいほどON時の損失が小さい、すなわち発熱が小さい特性があります。
下図は、ゲート電圧を上げたときの発熱を示すものです。ピンクがゲート電圧、赤が発熱量、黄色がドレイン電圧です。OFFからONに切り替わる2Vくらいのときに、膨大な発熱をすることが分かります。
ゲート電圧と発熱の関係を分かりやすくするために、ゲート電圧の範囲を2.5Vから24Vへ変更したものです。ピンクがゲート電圧、赤が発熱量です。ゲート電圧に応じて発熱が小さくなっている、すなわち損失が小さくなっていることが分かります。
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