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ライブラリマネージャーを開きます。
「Schematic Symbols」タブを開き、「New Item...」ボタンを押します。
左側のツールバーの各機能を使用して、GND記号を書きます。
一番上のアイコンで、配線を繋ぐ点が配置できます。
下から2番目のアイコンで、線を引くことができます。
下のステータスバーにある「Grid」を左ダブルクリックして、出てくるメニューからグリッドの移動量、すなわち配線や部品の移動量が設定できます。「Harf=1/2、Quarter=1/4、Tenth=1/10、fortieth=1/40」 と下のほうを選ぶと移動量が細かくなります。
そもそも標準のグリッドサイズが1.3mmと中途半端な値ですので、1.0mmとなるように調整します。
「Grid」を左ダブルクリックして出てくるメニューの一番下にある「Grids...」 をクリックすると以下のメニューが出てきます。
「Working Grid」タブを開いて、「Step Size」 を1.0mmもしくは0.1mmへ変更します。
ステータスバーの一番右側にある「thou」という表示の部分で、単位系および精度の設定が変更できます。
左ダブルクリックすると以下のダイアログが出てくるので、「Units」 をmm、「Precision」を1にします。回路図においては、精度を高めても意味がないので1のままが良いでしょう。
斜め線は、直線を引いてから回転させると簡単です。
引いた直線を右クリックして出てくるメニューから、「Rotate By」 を選択します。
表示されたダイアログの「Angle」に、斜めになるような任意の角度を入力してOKボタンを押します。今回は横線に対して、65°回転させました。
1本線を完成させたら、コピー&ペーストで残りの2本を作成させましょう。Windowsで一般的な「Ctrl+C」、「Ctrl+V」が使用できます。
このソフトの凄いところは、別のプロジェクトの回路図や基板デザインをネットごとコピーして貼り付けることができます。コピペ機能に関しては、ガーバまで作成できる回路CADソフトでは最強だと思います。
描き終わったら、最後に保存を忘れずに。
「File」の「Save」もしくは「Save As...」をクリックして保存します。
ファイル名はGNDにします。
再びライブラリマネージャーを開き、
今度は「Components」タブを開き、「New Item...」ボタンを押します。
表示された「New Component」ウィンドウの各設定を以下のように行います。
@ 「Component」には、GNDと入れます。回路部品の部品名を名付けます。
A 「Default Reference」には、USERと入れました。部品の種類を選択します。
今回は物理的な電気部品ではないため、その他の分類名としてUSERと名付けました。
B 「Schematic Symbol」の「Name」にて、先ほど作成したGNDのファイルを選択します。
C 「PCB Symbol」のチェックを外します。あくまでも回路図としての見やすさの部品であるため、対応するフットプリントは存在しません。
OKボタンを押すと以下のようなメッセージが出てくるかもしれません。
RSコンポーネンツに登録されてないよーっていう内容です。
RSコンポーネンツに登録されているNoを入力しておくと、部品のプロパティや部品表を作成したときに在庫や価格を確認することができます。OKボタンを押して進みます。
コンポーネントの編集画面が表示されます。
今回は、接続ピンが1つしかなく、すでに割り当てられているため、このまま保存します。
ファイル名はGNDにしましょう。基本的にファイル名=部品型名です。
Componentsの一覧にGNDが追加されました。
回路図に作成したGNDを配置して配線し、ネットを割り当てた状態です。
同じ要領で、ポート記号のIN、OUT、IN_OUTを作成しましょう。
回路図に作成したポート記号を配置して配線し、ネットを割り当てた状態です。
GNDやポート記号は、あくまでも回路図を見やすくするための部品です。
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