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No.2710 2024.8.12
  
 
  
サンバートラック TT2 ステアリング センターブッシュ交換
  
 
  
 
□ 1.前期型だけ?
  
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初めに結論を言いますが、後期型は交換しても効果がありませんでした。交換前のセンターブッシュにヘタりや変形はなく、正常な状態でした。色々と調べてみると、前期型のみ効果があるようです。 
  
という訳で今回は、ステアリングのセンターブッシュを交換します。 
サンバーのステアリングは少し変な構造をしており、てこの原理の支点のにあたる場所がバイクのステムのような構造になっており、ステムベアリングの代わりにセンターブッシュが使用されています。
 
  
 
 
 
  
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□ 2.交換要領
  
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赤矢印の部分に使用されている、センターブッシュを交換します。
  
 
 
 
  
作業スペース確保のため、アンダーカバーを外します。
  
 
 
 
  
アンダーカーバーを外した状態です。
  
 
 
 
  
センターブッシュを留めているナットを外します。割ピンを外して、ロックナットを外します。
  
 
 
 
  
左右タイロッドとステアリングギアと連結しているロッドをすべて外します。割ピンを外して、ロックナットを外します。
  
 
 
 
  
タイロッドエンドプーラーを使って外しますが、プーラーの形状によっては入らないので注意が必要です。写真はアストロプロダクツのTL352です。
  
 
 
 
 
 
  
最後にセンターボルトを外します。
  
 
 
 
  
センターボルトはテーパー状になっており、ボルトを斜めにすることでギリギリ抜くことができます。ホントにギリギリな設計です。
  
 
 
 
  
外したセンターアームとボルトです。バイクのステムのような構造ですが、ステムベアリング等は使用されていません。
  
 
 
 
  
新しいセンターブッシュです。品番は、631003060です。
  
 
 
 
  
新旧比較です。ゴム部分やインナーの形状が少し異なっているようです。
  
 
 
 
  
下側もインナーの形状が少し異なります。ゴムは潰れて形状が変化したようです。
  
 
 
 
  
油圧プレスを使ってテキトーに抜こうとしたら、ゴムとインナーだけ外れてしまいました。
  
 
 
 
  
手持ちの22mmのソケットを挟んでプレスに掛けると、アウター側のカラーもうまく抜けました。
ソケットのメーカーによっては、うまくいかないかもしれません。 
  
 
 
 
 
 
  
外れたセンターブッシュです。
  
 
 
 
  
キッチリはまっていたので、内部に錆はありません。上側には錆や汚れがあるので、パーツクリーナーで洗浄します。
  
 
 
 
  
センターブッシュを圧入するときも油圧プレスを使用しますが、ベアリング圧入用のカラーを使用すると楽です。
  
 
 
 
 
 
  
新しいセンターブッシュを圧入した状態です。
  
 
 
 
 
 
  
バラしたときと逆の手順で組み付ければ完了です。センターがずれることはないので、アライメント調整は不要です。
 
 
  
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