Copyright (C)SUWA TSUSHIN NETWORK.
All Rights Reserved. TOPへ戻る
スポンサードリンク

No.2603 2024.8.13




メルセデス Eクラス W211 トランクの雨漏りを修理する






□ 1.トランクが湖のように

雨が降ると雨漏りが発生し、トランクに水たまりが発生するようになりました。
洗車機で洗っても水たまりが発生するので重症です。
トランクの下側は普段見る部分ではないため、かなり前から発生していたかもしれません。
パネルの繋ぎ目からも錆が発生しています。
リアショックアブソーバーの先端部分にひどい錆が発生しています。
具体的には写真の辺りから、水漏れが発生しているようです。




内張り、テールランプ、トランク排水部分に付いている黒い樹脂パネル(以後ガーニッシュ)などをすべて外して原因を探ります。
ガーニッシュを取り付ける樹脂クリップの穴は、なんと内部のトランクに直接通じています。この穴のどれかが原因のようです。




ガーニッシュの取り付けは、1ヶ所だけトルクスのネジを使います。このネジ穴もトランク内部に貫通しているようです。




テールランプのボルトが通る部分も貫通しています。ここは一般的なクルマも似たような構造で、雨漏りしないようにキチンとシーリングされています。一般的には水が穴に入らないように、水の流れを作るためにパネルに凹凸を付けるのですが、これにはそれがありません。よく見ると穴の周辺が凸になっている部分と、パネル平面にそのまま穴を開けている部分があります。




色々と調べた結果、赤矢印の部分から水が浸入しているようです。穴の裏側をよく見ると、錆のような水の流れた跡が残っています。パネルには凹凸がなく、平面に穴が開いています。ガーニッシュの裏側を見ると、スポンジの防水シールのようなものもありません。何といういい加減な設計でしょうか。ドイツ人の技術レベルの低さに呆れてしまいます。




対策として5mm厚のスポンジシールを写真のように貼り付けて、漏水対策とします。 スポンジが厚すぎるとガーニッシュが浮いてしまうので注意が必要です。




外したガーニッシュ側にも問題があったので補修します。




ゴムと樹脂の繋ぎ目が割れています。これは屋外可の強力接着剤で補修しました。





海外のサイトを見ると、矢印の部分の段差が雨漏りの原因ではないか、という推測がありました。念のためシリコン系のシーラントで段差を埋めました。写真の矢印右側のゴムも少し痩せているようでしたので、シーラントを盛って補修しました。




効果は抜群で、雨が降っても洗車機に掛けても、トランク内には水滴1つ発生しなくなりました。すぐに気づいて補修できていれば良かったのですが、気づくまで時間が掛かってしまい、トランク内には多数の錆が発生していました。日本車であればリコールレベルですが、この手の問題についてドイツ車は不問とされるのが許せません。特にメルセデスはこういう問題が多い気がします。



スポンサードリンク

TOPへ戻る


ご利用条件
 Copyright (C)SUWA TSUSHIN NETWORK. All Rights Reserved.