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No.2586 2025.3.16



BMW E46 ファイナルステージ 分解






□ 1.未対策品

ファイナルステージが壊れました。
パーツリストで検索すると適合品が64116923204と出てきますが、
未対策品の前期は基本的に64116920365が正しいです。
ヒートシンクが三角ではなく四角い64116920365に交換する必要があります。
今回は社外品に交換します。右が壊れた純正品、左が新しい社外品です。




社外品のほうが品質が良さそうに見えます。




純正品はBEHR製です。型番表記が64.11 6 920 365と記載されています。




樹脂ケースが三か所でカシメられて留まっているだけです。
中身を確認してみましょう。




片面基板のシンプルな構造です。片面基板のため、下側の配線をブリッジさせるために分厚い銅板がコーキングされて留まっています。




真ん中にある大きな3端子は、2N0605 というNch FETです。 Vds=60VでIdが100Aもあるようですが、発熱が膨大なために大きなヒートシンク構造になっているようです。 ということはON抵抗が大きいようですので、最近のFETに交換すれば発熱が抑えられて故障しなくなると思いますが、ドレイン端子が真ん中から出ている特殊なパッケージですので代替品を見つけるのは困難そうです。

右側に見えるのは、モーターコントロールICです。刻印は91016Aとなっており、ELMOS E910.16のようです。簡単にチェックしてみたところFETに問題はなさそうですので、このICあたりがFETの発熱で壊れてしまったようです。




ELMOS E910.16 のピンアサインは以下の通りです。




この基板を簡単に解析してみます。





こんな感じの回路図になります。コーティングや部品を外して導通を確認した訳ではなく、写真から見える範囲での確認ですので、だいたいの感じです。エアコンのパネルからアナログの電圧が入力され、PWMに変換してNch FETを動作させて、ブロワーの風量を制御するようです。資料を見ると、後期型はK-LINEの信号を介して出力風力の値を得ているようです。3pin目のVDDは、内部に5V出力のレギュレータが内蔵されているため、出力側の安定化用のコンデンサを付けるための端子です。

ICの近くにある小さい3端子は、サージ保護かレギュレータのどちらかだと思われます。 使用されているNch FETは低ON駆動型ではないためBATT電圧をそのままゲート電圧に使用する必要がありますが、BATT電圧にパルス的な高いノイズが含まれる時にゲート電圧を保護する素子としてダイオードが2個内蔵している3端子が使われているか、低電圧時のパススルー機能を備えたゲート電圧15V程度の生成用レギュレータのどちらかであると思われます。
とりあえず簡単な構造ですので、ELMOS E910.16が壊れたとしても秋月で200円くらいのマイコンを代用して修理することはできそうです。





基板の裏面です。シリコングリスが塗られてヒートシンクに付いてます。グリスが劣化すると放熱性能が悪化しそうな気がします。








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