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軸の部分に止まっているボルトを外します。空回りしてしまうため、ガムテープでプーリーを固定し、更にプーリーホルダー等で固定してボルトを外します。インパクトがあればプーリーホルダー等を使用しなくても外せます。但し組み付け時に締めるときは、インパクト厳禁です。
ボルトを外したら、外周を覆っている板を引っ張って外します。
プーリーをロックしているスナップリングを外します。必ずスナップリングプライヤーを使用しましょう。
スナップリングを外した状態です。
プーリーは、内周にはめ込まれているベアリングが圧入されているため、ギヤプーラー等を使用して外します。クランクプーリープーラーを使用すれば、コンプレッサーを車両から外さなくても交換できると思います。
ギヤプーラーの爪は、必ず空転するプーリーの外側のみ引っ掛けます。回らない内側はマグネットコイルですので、引っ掛けてしまうとコンプレッサーが割れてしまいます。
プーリーが外れた状態です。
マグネットコイルを外す前に、ネジ留めされているコネクタや端子を外します。
コネクタや端子を外した状態です。
マグネットコイルをロックしているスナップリングを外します。
結構硬いので大変です。
スナップリングを外したら、マグネットコイルを引っ張れば外れます。
新旧のマグネットコイルです。古いほうの抵抗値は4.2Ω、新しいほうは3.7Ωでした。
マグネットコイルを取り付けるときは、突起部分を矢印の位置にはめ込むように取り付けます。
新旧のプーリーです。新しいプーリーの橙色の部分がクラッチ板のようなザラザラした材質ですが、古いほうは摩耗して凹んでいます。
新旧のクラッチ板外周部分です。古いほうは見た目でも摩耗が進んでいるのが分かります。
購入したときに付いてくるワッシャーは、穴の中に入れてプーリーとの当たり具合を調整します。基本的に2個とも入れます。ワッシャーを入れないとクリアランスが足らず、常にエアコンが効いた状態になってしまうと思います。
プーリーの圧入は、油圧プレスを使うべきかもしれませんが、あて木を入れてハンマーで軽く叩いて圧入しました。、
交換完了です。
組み付けて真空引きをし、ガスチャージして完了です。ガスチャージは国産車と同じ要領でできます。
交換後は、キチンと安定して冷たい空気が出るようになりました。
マグネットコイルもしくはクラッチ板が駄目だったようです。
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