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No.2557 2023.5.14



BMW E46 ノッキングの修理 インマニ カムセンサー交換






□ 1.タイミングチェーンが擦れるようなジリジリ音が

アクセルを踏み込んで加速するとき、踏み込みが強い時にエンジンルームの左側からジリジリジリ(ジジジジジ)と高音の異音がするようになりました。ファンベルトが強く引っ張られたときにテンショナプーリ等から異音が出ているのか、タイミングチェーンが伸びてしまってどこかに当たっているのか、と推測しました。たまたまノッキング改善系の燃料添加剤を入れたところ異音が低減したため、どうやらノッキング音だったようです。

ダイアグを確認したところ、インテーク側のカムシャフトセンサに異常がありました。カム角が認識できず、進角不良でノッキングを起こしているようです。









□ 2.カムシャフトセンサーの交換

品番は、12147539165 です。社外品を使用します。社外品について心配する人がいますが、少なくともこの頃のBMWは信頼性や耐久性が低いから頻繁に故障するのです。中国製でも社外品のほうが対策がされていて品質が良い場合が多いので、積極的に社外品を使用しましょう。





交換するのは、この部品です。インマニを外したほうが分かりやすいのですが、面倒なので今回はインマニを付けたまま交換します。





センサのコネクタはこの位置にあります。よってエアクリーナーは外す必要があります。









VANOSバルブのコネクタを外します。





VANOSのバルブを外します。
エンジンオイルが出てくるので、吸収できるようにウエス等を引いておきます。





カムセンサーのコネクタを外します。





コネクタを外したら、1mくらいの紐を結びます。紐を使って電線を通すことで、インマニを外さなくても作業ができます。





カムセンサーを留めているボルト1本を外します。BMWでは珍しい、トルクスではない普通の六角穴のヘキサゴンレンチが使えます。





ボルトの対面にはVANOSのオイルホースやオイルフィルターがあるので、長いヘキサゴンレンチは干渉して使えません。
今回の作業で一番大変な所です。





センサを抜こうとするとVANOSのオイルホースと干渉します。ホースを留めているバンジョーボルトを緩めます。1回転未満の緩めで十分です。





VANOSのオイルホースを動かして、カムセンサーを外します。穴の内部を綺麗なウェス等で拭いて、汚れを落とします。





センサーを引っ張って外します。コネクタが内部で引っ掛かるので、長いプラスドライバー等で引っ掛かりを調整しながら慎重に引っ張って外します。強引に引っ張ると他の部品や電線が壊れます。





コネクタが出てきました。





新しいセンサーのコネクタに、紐を結び直します。結んだ後にコネクタと紐をテープで巻き、コネクタ先端が引っ張られるようにします。





紐を引っ張って電線を通します。途中でコネクタが引っ掛かって大変だと思いますが、長いプラスドライバー等で引っ掛かりを調整しながら慎重に引っ張って外します。コネクタが出てきました。紐を外してコネクタを取り付けます。





センサーのボルトを留めます。





すべて取り付けた状態です。
ダイアグが出なくなり、アクセルを踏み込んだ時の異音も出なくなりました。カムセンサーの不良によって進角異常が発生し、ノッキングが出ていたようで間違いないようです。









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