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No.2545 2021.11.5



BMW E46 調整式 リヤ ロア コントロール アーム 交換






□ 1.アライメントがおかしい

E46の標準状態のアライメントは、リヤがトーインになっていると思います。 これだと走行時に路面の轍に過敏に反応して、ふら付く原因となります。 水たまりを走行したときに滑るような挙動にもなります。
しかしトーをゼロにするとネガティブキャンバーになってしまい、タイヤの片減りの原因となってしまいます。
キャンバー角をゼロにするために、リアコントロールアームを調整式に交換することにしました。 純正品で調整式は存在しないため、社外品への交換となります。E46 セダン用であれば、スポーツグレード、ノーマル共通です。


□ 2.交換手順

リアメンバー排気側にある金属カバーを外します。ここだけ10mmのソケットを使用します。




リヤ側のセンターのジャッキアップポイントにジャッキを掛けて、数ミリ車体が動き始める程度の軽い力を掛けます。
ジャッキアップポイントのすぐ後ろにある、デフをジャッキアップしてはいけません。
その状態で、プッシュ ストラット (ロワアームバー)を外します。
大きいのは18mm、小さいのは13mmのソケットです。




デフにジャッキを掛けて、デフが1〜2ミリ動き始める程度の軽い力を掛けます。




デフのフロント側にある、この2本のボルトを外します。18mmです。




デフのリア側にある、この1本のボルトを外します。21mmです。両側から21mmのソケットを挟むようにしないと、緩められません。




ホイール側にあるコントロールアームのボルトを外します。18mmです。
写真ではタイヤが付いたままですが、タイヤを外して作業します。以後、タイヤは外したままにしておきます。




デフ側にあるコントロールアームのボルトを外します。


ピンク色の矢印の部分を見ながらデフをジャッキアップし、デフが動かなくなったらジャッキアップを止めます。 その状態で、赤矢印のボルトを外します。13mmです。




後は力ずくでアームを外します。
外した純正品と、新しい社外品の比較です。ボルト取り付け穴間の長さが同じになるように調整しておきます。
調整後は、動かないようにロックナットも締めておきます。




コントロールアームを取り付ける時、ボルトには錆防止のためにグリースを塗っておくことをおススメします。
写真は、ニチモリ パッドグリース DB-200 です。




プッシュ ストラット (ロワアームバー)を取り付けるときは、外したときと同じようにジャッキポイントに力を掛けた状態で、取り付けます。この部分だけデフをジャッキアップするのではなく、ジャッキポイントをジャッキアップするので混同しないように気を付けます。




コントロールアームのボルトは、仮締めの状態で組み上げます。 タイヤを付けてジャッキを降ろしたいわゆる1G状態で本締めします。 本締めした状態でジャッキを降ろすとブッシュが捻じれてちぎれます。




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