|
No.2527 2021.7.3
MB W211 サーモスタット交換
□ 1.サーモスタット概要
|
特に壊れやすい部品ではないため、通常であれば交換する部品ではありません。サーモスタットの作動温度が高い物に変更すると、エンジンの温度分布が変化してバランスシャフトの摩耗が軽減されると言われているため交換します。純正品では意味がないので、楽天やヤフーショッピングで検索すると出てくる高温動作(100℃開弁式)の社外品を購入します。
サーモスタットの純正品番は2722000415、ガスケットは 2722030180 です。ガスケット付きのサーモスタットを購入すれば、別々に購入する必要はありません。
|
□ 2.サーモスタットの交換
|
交換では冷却水を抜く必要があります。冷却水が抜けやすいように、リザーバータンクの蓋を開けます。
アンダーカバーを外して、ラジエータの下にあるドレーンを開けて冷却水を排出します。
リザーバータンクと繋がる、このホースを外します。
二次空気導入装置を外します。
電動式で、コネクタはこの位置です。
取外しには、このステーも外す必要があります。ステーに付いているセンサ?の爪は、マイナスドライバー等で折らないように気を付けながら開いて取り出します。
二次空気導入装置は、これらの個所でボルト留めされています。
二次空気導入装置を外した状態です。
サーモスタットに付いているラジエーターホースを抜きます。
ホースを抜いた状態です。
サーモスタットの温度センサに付いているコネクタを外します。
コネクタの配線とサーモスタットの位置関係です。組み付けるときは、こうなるようにします。
サーモスタットのボルトを外します。写真ではすでに外した状態ですが、下側はこの位置にあります。
サーモスタットを外した状態です。ガスケットがこびり付いているので、スクレーパー等で丁重に削り取ります。
メルセデスのエンジンに使われているアルミ素材は非常に柔らかいので、BMWのエンジンのように雑にやると削れてしまいます。
新しいサーモスタットを組み付けた状態です。
二次空気導入装置を組み付けるときは、この白いホースがブラケットの前を通るように組み付けます。
ブラケットの下に噛み込むように組み付けると破損の原因になるでしょう。
冷却水はリザーバータンクから入れます。適切な量は、入り口の真ん中にある突起の頂点が水面と一致している状態のようです。
|
|