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No.2037 2019.4.27




スズキアルト HA25S HA25V (2WD) フロント アッパーマウント 交換






□ 1.走行中にコトコトと音が

走行中にサスペンション辺りからコトコトと音が鳴り、ハンドリングもフニャフニャした感じのアルト。
スタビのマウンターの劣化だろうと品番を調べてみると、なんとスタビレス!!




調べてみるとスバルとの共同開発でスタビレスを実現したようです。
嫌な予感しかしません。
構造的にショックアブソーバーに高負荷が掛かると思うので、とりあえずアッパーマウントを交換してみることにします。
上図の赤丸の部品です。




□ 2.左側(助手席側)はエンジンECUを外す

左側のアッパーマウントはエンジンECUで隠れているので取り外します。
二本のボルト(たぶん10mm)で留まっています。




奥は、ゴムの輪が棒に刺さるように留まっています。
引き抜けば外れます。




コネクターはセンターの爪を押しながら、レバーを手前に動かせば簡単に外れます。






□ 3.ショックアブソーバー取り外し

インパクトレンチがない場合は、最初にアッパーマウントのボルト(17mm)を緩めます。
インパクトレンチがある場合は、この作業をしてはいけません。
このときジャッキアップせずに、タイヤは地面に付けたままにします。




ジャッキアップしてタイヤを外します。
アッパーマウントの2個のナット(12mm)を外します。
ブレーキホースが固定されているボルト(12mm)を外します。




ナックルと締結されている2本のナット(17mm)を外します。このときボルト側はめがねレンチ等で回らないように抑えておきます。

ショックアブソーバーを取り外します。
ナックル部分を傾ければ簡単に抜くことができますが、傾けすぎてドライブシャフトを抜いてしまわないように気を付けます。








□ 4.ショックアブソーバーの分解、組付け

スプリングコンプレッサーで、コイルスプリングを縮めます。




インパクトレンチでアッパーマウントのナット(17mm)を外します。
すでに緩めてある場合は、ラチェットなどを使用して外します。
組み付けるときも同じようにインパクトで締め付けます。
締め付けトルクは最小値に設定します。
ない場合はラチェットで締め付けておいて、サスペンションに組んだでタイヤを付けて降ろした後の最後に本締めします。




本来はヘキサゴンレンチでアブソーバーのシャフトが回らないように固定して、ナットを緩めます。
しかしナットが深い位置にあるため、特殊工具がないと無理です。




外したアッパーマウントと新品の比較です。




外したアッパーマウントは、ゴムブッシュ部分に隙間があり、ガタツキが発生しています。




新品のアッパーマウントは、隙間が一切なく、ガッチリと一体になっています。




品番は、41710-76G01 で左右同じです。価格は1個2400円くらいです。




今回はアッパーマウントとスプリングサポートの間に挟まる樹脂ベアリングも交換しました。
取り外したベアリングにはグリースが塗ってありましたので、取り付けるときにシリコングリースを塗りつけました。




品番は、41741-82K00 で左右同じです。価格は1個700円くらいです。
ナットは 08310-0012A で1個60円くらい、
スプリングワッシャーは 08321-0112A で同じく1個60円くらいです。




アブソーバーを組み付けるときの注意点は、スプリングは径の小さいほうが下です。
スプリングのカット部分が、サポートの凹みの部分に合うようにします。





アブソーバーをサスペンションに組み付けるときは、
ナックルを下からジャッキなどで少し持ち上げて力が掛かった状態でナットを締め付けます。
このとき木板片などを間に挟むとナックルのジョイント部分を痛めません。






□ 5.交換後の走行レビュー

ハンドリングのダイレクト感が高まりました。
しかしゴムブッシュが新品のせいか、路面からの細かい振動が伝わりやすくなったような気もします。



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